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ジャニーズ事務所の創業者で2019年に亡くなったジャニー喜多川氏からの性被害を告発した元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が、5月5日にお笑いジャーナリストのたかまつなな氏のYouTubeライブに出演した。そこで、ジャニーズの現社長である藤島ジュリー景子氏と直接会って話したことを明かしたのだ。
カウアン氏は、4月12日に日本外国人特派員協会で会見を開き、ジャニー氏から15歳から20歳までの間に15~20回も性的行為を強要されたと証言した。この告発はBBCなど海外メディアでも報じられたが、日本のメディアはほとんど取り上げなかった。
その後、カウアン氏はジュリー氏から連絡を受けて対面したという。YouTubeライブでは、「今後、発表される。僕のSNSでも発表しますし、ジャニーズ事務所の方からも発表されると思うので多くは言えない」と話したが、「イメージと全然違いました」、「タレントへの思いを感じた。被害に遭われた方たちへの思いもすごく感じました」などとジュリー氏に対する印象を語った。
「ジュリー氏はカウアン氏に対して何らかの示談金を支払ったのではないかと推測されます。これ以上、性被害について拡散されることはジャニーズ事務所にとっても致命的ですからね。それにしても、カウアン氏が告発した時期はジャニー氏が自分のお気に入りをゴリ押しする時代でした。カウアン氏もその一人だったんですよ」(芸能記者)
カウアン氏は地元・愛知から上京してジャニーズJr.になったが、すぐにSexy Zoneのバックダンサーや番組レギュラーなどに抜擢された。しかし、その裏ではジャニー氏のマンションで性被害を受けていたという。カウアン氏は「被害者で僕が確実に知るのは3人だけど、出入りしている100人から200人
全員がそうだったと思います」と語っている。
カウアン氏は「僕のエンターテインメントの世界はジャニーさんが育ててくれたものだと思っています。一方で、ジャニーさんが当時15歳の僕やその他のジュニアに対して性的行為を行ったことは悪いことだと思っている」と複雑な感情を吐露していた。しかし、ジャニー氏からの性被害を家族に打ち明けたのは3年前くらいで、それまでは否定していたという。
カウアン氏の告発に対して、ジャニーズ事務所は直接のコメントを出していない。しかし、近々、ジャニーズとしてのジャニー氏の性加害問題についての〝重大発表〟があるということだ。それがどのような内容になるのか、注目されるのはもちろんだが、それをどのように報じるかもメディアにとって重要な課題だ。
「カウアン氏の会見後、ジャニーズが取引先など関係各所に説明の文書を送ったことをテレビ各局は報じたが、各スポーツ紙はスルーしたどころか、性加害問題について全く報じていない。にもかかわらず、ジャニーズの〝重大発表〟だけを報じたら、報道機関としていかがなものか。とはいえ、
各スポーツ紙はジャニーズから多大なる利益供与を得ているので、性加害問題はすっかりタブー扱いされてしまっている」(テレビ局関係者)
カウアン氏の勇気ある行動に対して、日本のメディアはどこまで応えられるのだろうか。

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