『世にも奇妙な物語’23 夏の特別編』(フジテレビ系)の最終話「虹」が、視聴者から不評を買っている。主演は『なにわ男子』西畑大吾だが、彼の台詞は一切なく、カメラ越しに見える少女・井頭愛海との運命的な出会いを描く。
しかし、この物語は結末が意味不明だという声が多い。西畑演じる青年が、井頭演じる少女の姉と結婚して死別した後、再び少女と出会うと、彼女から『虹を追っても無駄よ。幸せも、夢も、そして人生の意味も…』と長々と説教されて終わるのだ。
この説教が物語のテーマを説明しているのだが、それがかえって視聴者を混乱させたようだ。ストーリーに考察する余地がなくなり、もっと深い何かがあると思わせてしまったのだ。もし、この説教がなければ、視聴者は自分でテーマを感じ取れたかもしれない。
また、主演の西畑の台詞がないことも不自然だった。彼はただカメラ越しに少女を見つめるだけで、感情移入できない。一方、少女はやたらと説明台詞を言う。このバランスの悪さが、雰囲気ドラマにもならなかった原因だろう。
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